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さいたま市北区プラザノースで開催中。初心者が安心して通えるサックス教室。
バップライフサックス教室 代表・テナーサックス奏者の髙橋浩明です。https://bop-life.info/
<前回のblogより続き>
初レッスンから数か月が過ぎたある日。レッスンの合間であった大路さんに教室の前で偶然出会いました。
四方山話の中にはニューヨークでルー・タバキン(ピアニスト秋吉敏子さんの夫でテナーサックス奏者)のレッスンを受講した時の話し等もあり、とても興味をそそられました。その後、私にとってこれからの運命を左右する衝撃的な一言がありました。
「髙橋君はフルートは吹かないの?」
実は当時所属していたアマチュアのビッグバンドでは、様々な曲の中でフルートを持ち替える場面に遭遇していて「フルートをやってみたいなあ?」と、思っていた矢先の質問だったのです。よくお話を伺うと、国産fluteの試作品が大路さんのお手元にあり、お譲り頂けるとのことでしたので「渡りに船」と、ばかりに購入することにしたのです。
この出来事が私のマルチリード奏者の始まりになりました。
今までわき目を振らず、ひたすらにテナーサックスと格闘してきた私にとってかなり思い切った行動でした。
全く音の出す構造がサックスとは違う「フルート」は音を鳴らすことが難しく自己流では限界を感じましたので当時住んでいた自宅から程近い個人でレッスンをやっている方にお願いしてレッスンを受けることにしました。
その後、私の演奏する楽器はみるみるうちにどんどん増え続け、揃えた順番にソプラノサックス、アルトサックス、クラリネットを所持するようになり、今では以上の楽器にテナーサックスと、フルートを含めた全5種類!全ての楽器でレッスンを行うまでになっています。
宮本大路さんは正真正銘のマルチ楽器プレイヤーでサックスはソプラニーノからバリトンまでの演奏は勿論、フルート、クラリネット、バスクラリネット、そして忘れてはならないのはドラマーでもあった事。しかもどの楽器を演奏しても一級品の腕前でした。
その姿に憧れの念を常に抱きつつ、私にとってはレッスンの受講、時には演奏する際のアシスタントをさせていただきながら研鑽を積むことが出来た貴重な時間でした。自分自身には厳しく、私や周りの人々には常に優しいまなざしを向けられてきた大路さん。
日本が世界に誇る偉大なバリトンサックス奏者であった宮本大路さんに師事することが出来て本当に良かったと思っています。
これからも原点回帰しながらも前を向いて少しづつ精進を重ねてゆきたいと思います。