
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。定年退職後の趣味にピッタリ!!
さいたま市北区プラザノースで開催中。 初心者🔰が安心して通えるサックス教室。
バップライフサックス教室 代表・テナーサックス奏者の髙橋浩明です。https://bop-life.info/
各地で40℃超えの「猛暑日」が記録された8月4日の一番熱い時間帯であった頃。
今、最も大宮で注目を集めているスポット!ミニシアターとシェアハウス、カフェも併設されている「OttO」へ涼を求めて映画鑑賞。

お盆休み前の平日でしたが、入り口付近には大勢のお客様が待機中。

今後も話題の映画を見ることが予想されるので・・・・最近発売された「回数券」を購入。 何と!!1100円で一本鑑賞が出来る。
本編上映前5分前の到着で慌ただしく着席。熱い体を場内の空調が「ひんやり」してくれます。
今回も何の情報を調べずに鑑賞したこの映画は、デンマーク出身のギターリスト・作曲家の「Jakob bro(ヤコブ・ブロ」を過去14年間密着して撮影したドキュメンタリー映画で、様々なアーティストとコラボレーションする中で生まれる「ジャズミュージック」の制作現場が克明に描かれていました。
偉大なサックス奏者、Lee Konitz (リー・コニッツ)、Joe Lovano(ジョー・ロヴァーノ)、Mark Turner (マーク・ターナー)の3人も出演されていて、それぞれに演奏の様子は勿論、インタヴューにも応えています。
その中で印象的だったのはマーク・ターナーに投げかけられた質問「あなたは(音楽を通じて)何を探している?」の問いに対する回答するシーン。
数秒間(かなり長い時間)考えた末に発した言葉・・・・
「Home(ホーム)だ!自分の軸を探している。」・・・・とっても奥深く常に探求心を持って活動している、彼の人柄を反映している言葉。
最近になって気が付いたことなのですが、マーク・ターナーの音は芯のはっきりとした、輪郭が明確な、とても魅力的な音。
偶然にも私が使う、セルマーSBAテナーサックスと、殆ど同じ時期の楽器を、彼も使用していることが映像の中で判明し、嬉しさが込みあがってきました。
14年の間の撮影中に残念ながら、お亡くなりになったミュージシャンもいて・・・
ビル・エバンスのファーストTRIOのドラマー Paul Motian(ポール・モチアン)もその一人。2011年11月22日 80歳で逝去。この映画が彼の最後の演奏を収録していました。
そしてこの映画のある意味「メインアクト」であったリー・コニッツもほんの最近2020年4月。COVIO-19の合併症により92歳で逝去されました。
映画の中では生前の彼の自宅?での映像が、多くの時間取られていて、雑多な室内の雰囲気と合わせて、かなり記憶が曖昧な彼の様子も描かれていました。
彼のインタヴューは映画の最後に、実に印象的に、語られています。
「いい人生だった、基本的に好きなことをやって生きてきた、感謝してるよ、仲間と音楽を演奏して応えてくれる人に、金持ちになる方法は見つからなかったけど。」
あらためて(この映画鑑賞を通じて)お2人のご冥福をお祈り申し上げます。