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さいたま市北区プラザノースで開催中。初心者🔰が安心して通えるサックス教室。

バップライフサックス教室 代表・テナーサックス奏者の髙橋浩明です。https://bop-life.info/




2月10日は、お元気でしたら、68歳のお誕生日。前回のblogに引き続き、宮本大路さんのエピソードから「楽器と音色」について綴って参ります。


前回のblogでもお話ししましたが、師匠「宮本大路」さんは「音」に特別なこだわりを持っている方でした。

彼は、スタジオミュージシャンとしても活躍され、アレンジャーの方々の要望に応じて音色も変幻自在に変えていた!!のです。



そんな大路さんの名言模倣なくしてオリジナルは生まれない!!」。今でも、私の心に深く刻まれています。





彼は、伝説級の有名奏者の音色を何種類も自在に吹き分ける事が出来たのです。特に「コルトレーン」と、「スタン・ゲッツ」は、まるで!?ご本人がリアル降臨!!と、思う程のそっくりな音色でした。




私が最初に出会った頃に所持していたA.selmer M6(アメリカンセルマー、マーク6、所謂ビンテージ)テナーサックを見るなり、味見させて!!と、既にマウスピースを抜いて、待ち構えていました(笑)。


えっつ・・・? これ、本当に自分の楽器!?と、思える位、大路さんが放ったテナーサウンドは、私自身が出す音とは天と地ほどの差に感じる豊潤でまろやかなとろけそうな音色だったのです。





管楽器は楽器に入る息質によって全く異なる出音になります。ですから同じ楽器でも、人が変われば音も必然的に違う音になります。


上記の体験は、わかってはいたけど、ここまで違いが出るとは!!と、愕然失望同時に押し寄せた瞬間でした。




管楽器奏者の音作りに欠かせないのは、理想の音色を持った奏者のイメージを持つ事であって、楽器や使用するパーツをまねてもあまり(殆ど)効果は発揮されないのです。





個性的な声を持つボーカリストが、一瞬でその存在感を示す歌声があるように、サックス奏者も常に自身の音への追及を行っています。



先ずは、理想の「音」を見つけ、なるべく至近距離(Live)でお聞きになることをお勧めします。






宮本大路さんの生音がもう二度と聞けないのは本当に残念なことです。たまには夢に出来てーーーー💕