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バップライフサックス教室 代表・テナーサックス奏者の髙橋浩明です。https://bop-life.info/
8月16日で生誕95年の節目を迎え、今でも様々なピアニストに多大な影響を与え続けているJazzピアニストの巨匠「ビル・エヴァンス」。
今回のblogではエヴァンスが亡くなる最後の2年間、トリオのドラマーを勤めた、「ジョー・ラバーベラ」の著作 "ビル・エヴァンストリオ最後の二年間“ の読後感想を綴りたいと思います。
彼のトリオ(ピアノ、ベース、ドラムスの編成)で世に知れ渡っているのは、1959年に結成されたベーシスト:スコット・ラファロ、ドラマー:ポール・モチアンの所謂ファースト・トリオが有名なのですが、今回のblogで取り上げるラストトリオ(ベース:マーク・ジョンソン、ドラムス:ジョー・ラバーベラ)もエヴァンスはたいへんお気に入りだったそうです。
ジョー・ラバーベラが活動をスタートした1970年代。エヴァンスは確固たる地位を既に築いていたので、20歳近く年の離れた彼にとっては雲上の人。
そんなエヴァンスのトリオメンバーに抜擢されたジョーは幸せを感じつつも常にエヴァンス体調の変化に気を配ってきました。
親子ほど年の離れた若いミュージシャンとの演奏はエヴァンスにとっても刺激的であったのでしょう。演奏以外のプライベートでは、とても細やかな気遣いをする一面もあったそうです。
エヴァンスの病状が悪化の一途を辿る中、最終的に病院へ行くことを決断させたのもジョーでした。そして臨終にも立ち会ったのです。
ジョーはエヴァンスとの最後の2年間で多くを学び貴重な経験を積みました。
その経験を生かして、後世で活躍する世界中の学生にビル・エヴァンスの生き様や音楽的なアプローチを伝授する活動も行っています。
これからも実際に演奏に、携わった人でないと伝わらないことを、たくさんの人々にご自身の言葉で伝え続けて欲しいと思います。