こんにちは、バップライフ講師の羽鳥絢子です。
朝晩の冷え込みがグッと厳しくなってきましたね
今日のニュースで、高尾山の紅葉がとても綺麗でした。
どこかのタイミングで、足を伸ばせるかしら・・・
さて、今日はヴォーカリストが歌う時に気をつけている体の使い方が、
サックスを吹く時にもとってもいいんです!
っていう話です。
そもそも、サックスは、声に近い楽器と言われています。
声帯を震わせて声を出す代わりに
リードを震わせて音を出すんですが、
発声する時に喉とか、舌とか、呼吸、姿勢など、
同じように意識するとよいポイントがたくさんあります。
今日はいくつかご紹介しますので、
気になったものは試してみてくださいね。
まずは、よく言われますが
腹から息を出すこと
歌だと、腹から声を出すってよく言われますね
サックス吹いてる時、口から息を出してる場面をよく見かけますが、
口で息を出そうとすると、口の中が潰れます、
アンブシュアも、唇がおちょぼ口になって崩れます
音の出だしにリードミスする、タンギングするときリードミスする
原因の一つです。
口の中は、音の振動の共鳴空間だと思ってください。
潰さず、常にたくさんの空気を蓄えているイメージをキープして
息は、腹から出す。
鉄則です。
そして、吸うときの質も大切です。
腹式呼吸で、肩を上げずに、
下向きに、深く、ブレスをするよう癖つけてくださいね。
そもそも、ブレスが足りないといい音は出ません。
実際には肺に空気が入りますが、
肋骨広げて、横隔膜下げて、
背中にまで空気を入れるようなイメージで吸うと良いです。
次に、
鼻腔共鳴(びくうきょうめい)
鼻の奥にある空間を鼻腔というそうですが
そこに響かせるつもりで発声します
実際には、口の中も、鼻の奥も、喉も、胸腔も腹も、
ぜーんぶ共鳴するイメージで吹くと良いです。
ちなみに、喉を奥にも横にも広げるつもりで吹くとさらに良いです。
イメージするだけで変わりますから、やってみてください♪
次は、姿勢にも関わってきますが
丹田の支え
丹田って知ってますか?
おへそから、指3本分下にあるとされています
そこを意識して、力を入れておきます
特に高い音を出す時に、肩や、腕、喉が力んで締めてしまう人は、
ここに力を入れるようにして、上半身や喉の力は抜けるようにして
高い音も、太く出せるように
鍛えておくと良いです。
同時にお尻に穴もキュッと締めるとなお理想です。
で、ここで重要なのが、
舌の位置、形
管楽器でも、歌でも、舌の位置や形ってとっても大切なんです。
せっかくいい体の使い方をしていても、
舌が、いわゆる巻き舌みたいに先が反りかえっちゃったり、
上顎につきそうなくらい上がっちゃったり、
舌根という、舌の奥の方が締まってたり、
すると変な音になります。
特に高い音で、苦しそうな音になってしまう場合
舌根が上がり、喉締めが起きています。
舌の形は、正面から見て軽く”U”
(力まずにできる感じでOKですからね!)
位置は、脱力して下前歯と歯茎の境目辺りに舌先がある
というのを基本としましょう。
そもそも舌は、口の中の空気の流れにダイレクトに影響します。
リードの振動にダイレクトに影響するということです。
タンギングすると音が出なくなるとか、
そういう場合、舌が息の通り道を邪魔しているのも一つの原因になります。
今一度、確認してみてくださいね。
で、お次はこちらも連動してすごく大切なことです
アゴ脱力
これは、まずまず、ほとんどの人が
アゴでリードを締め上げちゃってますので
そりゃ、音出にくくなります
あれ?って言ってるばあいじゃあないです
考えてもみてください
リードが振動して音がでる楽器なんです。
そのリードを、ギュギュギュっと
力一杯噛み締めて、
マウスピースに押し付けて
さあ、音が出るでしょうか??
出ませんよね
改めて、どういう構造で音が出ているか
想像しながら吹いてみてくださいね
そしてジャズをやるなら、もっと自由にアゴを動かせるようになれば
ビブラート、ベンド、サブトーン、ポルタメントetc...
いろんな奏法ができるようになります。
アゴは、あえて言うなら下向きに力を使いましょう
息が漏れないようにするのは、唇の端をキュッと、
頬を上げるようにホールドしてあげれば大丈夫です。
アゴ、唇、舌、それぞれのベストポジションで独立して動かせるようになると
コントロール力が上がります。
まだ、書きたいことがありましたが、
長くなりそうなので、ここらへんにしておきましょう。
また書きますね。
それではみなさん、お読みくださり
ありがとうございました。
今日の良い1日をお過ごしくださいね。
羽鳥絢子でした。